都市部にあらたな景観をもたらす壁面緑化について

東京など大都市部では、ヒートアイランドと呼ばれる夏場の暑さがこもり夜でも温度が下がらない現象が起こり、具体的な対策として様々な方法が検討されはじめています。そのひとつとして壁面緑化が効果的であるとされています。実際に、壁面緑化は建物が緑で覆われるため、壁面の温度を下げることに大きく貢献することになり、冷房効率を高め、周囲への照り返しも抑えていくために目に見える効果を発揮することになります。それとともに大きな注目点となっているのが景観の向上です。ユニット型と呼ばれる植物と植栽が一体化したユニットを壁面にフレームを作ってはめ込んでいくというやり方の場合には、植物の成長を待つまでもなく、均一な緑の壁が当初から登場することになるため、ビジュアル的なインパクトが大きくなり景観の美化というメリットも同時にもたらしてくれます。


緑化の方法には屋上緑化というものもあるわけですが、壁面緑化は見た目でも多くの周辺住民、通行人にアピールするため話題となり、同様の方向で追随する人や企業を拡大していくという効果が出てくるようになります。なにより、目にやさしい一面の緑の広がりはビジュアル的な完成度も高く、ひとつのデザインとして景観のレベルを上げる効果があることがはっきりとわかってきました。これまで都市部の建物は、昔から整った町並みを形成してきた欧州の街などと比べるとばらばらで、統一感がなく、個別にはきれいな建物でも町全体としての景観を損なうケースが多かったのですが、こうした壁面緑化が、ある一定の地域で面的に一貫性をもって広がることによる町並みの一体化は、これまでにないデザインやカラー的な統一性を生み出すことになり、こうした視点でも大きく注目されるようになってきているのです。さらに落書きやポスターの掲出ができなくなるという意味でも街の美観を高める意外な効果を発揮します。特に一定のエリアで同時並行的に実施されるようになりますと、特別な雰囲気を醸成することになり、なによりもCO2を削減する効果も発揮してくれることからクリーンになり、体感温度も下げてくれることから、その効果は想像以上のものとなります。


とりわけ大きな影響がでるのは、その街に暮らす人たちの景観に対する関心度の高まりで、壁面緑化をきっかけにして街の景観自体を高めて行きたいといった共通した目標や意識を生み出していくことにも大きく貢献していくことがわかってきています。

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